検診の意義は、正確な診断の下にどんな小さな病変も見逃すことなく、早期に発見することです。当院では内視鏡専門医として三十年以上に渡り、胃・大腸の検査を行って来た医師が検診に当たります。またマンモグラフィー(乳房レントゲン撮影装置)による乳ガン検診では、広島赤十字病院の専門医とのダブルチェックを行っています。



内視鏡検査は苦痛を伴うものと思われがちですが、当クリニック独自の方法によって、苦痛をほとんど感じることなく受診していただけます。


検査するだけでなく、初期症状のがんやポリープを開腹せずに切除することができます

従来の超音波検査に加え、マンモグラフィーによる検査も取り入れています。できるだけ正確に、早い段階でがんを発見できるよう努め、適切な処置とアドバイスによって早期回復を図ります。

視触診では見つけにくい小さな腫瘤(しこり)や石灰化を発見することができます。

自分の免疫細胞(樹状細胞やリンパ球等)を活性化して体に戻し、免疫力を高めてがん治療を行う免疫細胞治療を、東京大学のグループと研究開発しながら行っています。外来化学療法(抗がん剤)も含め、患者さまやご家族と話し合いながら治療を進めます。

■免疫細胞療法とは?

  1. 本質的に副作用がなく、QOL(quality of life:生活の質)を維持することができます

  2. 患者自身の細胞を増殖・活性化して用いるため、免疫細胞の活性による微熱が稀に見られること以外、本質的に副作用はありません。

  3. 手術後の補助療法として、再発予防効果が示されています

  4. 手術では取り除ききれない体内に残った微小ながんに対しても作用するため、再発予防には特に適しています。

  5. ほとんどのがん種に適用可能です

  6. 一部の血液がん(白血病、T細胞型の悪性リンパ腫等)を除くほぼ全てのがんが適用対象となります

  7. 三大療法との併用により、治療の相乗効果が期待できます。

  8. 放射線治療や抗がん剤などの三大療法(標準治療)と併用することで、それらの治療をあと押しし、相乗効果が期待できます。

【がんの三大治療法と免疫細胞療法】

  治療方法 治療対象 特 徴 対象がん 治療上の問題点
外科療法 手術によってがんを切除 局所 初期がんに対して
有効
早期の固形がん 臓器侵襲による出血のリスクおよび正常臓器機能の低下・喪失
化学療法 抗がん剤の投与 全身 進行がん、手術後の微小がん、及び転移や部位等により外科療法が困難ながん 絨毛がん、急性骨髄性白血病、悪性リンパ腫、睾丸がんなど 増殖の早い細胞に対し働くため、がん細胞のみならず正常細胞も殺傷される
放射線療法 X線や重粒子線などの放射線を照射 局所 早期がん、部位等により外科療法が困難ながん 頭頚部がん、子宮がんなど がん局部周囲の正常細胞も傷害されるため、後遺症が残る場合もある
免疫細胞治療 体外で活性化、増殖させたTリンパ球などを再び体内に戻し、体内のがん細胞を排除する 全身 QOLを維持した全身療法
再発予防効果が報告されている
他の治療との併用により、相乗効果が期待
ほぼ全てのがん(白血球、T細胞型の悪性リンパ腫等の一部の血液がんを除く) 本質的になし

●がん治療のセカンドオピニオン

がん治療については、今、セカンドオピニオン*が求められています。抗がん剤治療による副作用やがんによる痛みに対し、できるだけ多くの情報を患者さまに提供したいと考えています。
※セカンドオピニオンとは…複数の医師の意見を聞いて、患者さま自身が治療法を決めることです。